KILLER KILLER

 12月24日を担当します、改めましてエマです。このアドカレにねむみさんとokiさんのお二方がご参加してくれたのが嬉しくて時空を遡っています。過去も未定なんだね、ルカ。




 さて時空を遡った私は、あの激重記事の後角祭レポを公開した日。12月5日にあった仙台タワレコでの佐々木亮介インストアライブ&サイン会について書こうと思う。



 この記事を読んでくださってる方はサイン会に行ったことがありますか?私はこんな長々と色々書いているのに、サイン会は今年の最初にあった仙台タワレコでの参加が初めてだった。

 別に行くのを躊躇ってたわけではない。単純に、偶発的に起こるこのボーナスイベントと上手くタイミングが合わなかった。仕事があったり、『CANDLE SONGS -EP』の時は行こうと思ってたのに前日から体調が悪かったりで諦めた。 『WILD BUNNY BLUES/野うさぎのブルース』リリース時には、フリーライブをやっているのを配信で観ながら「いつか地方でもリリースイベントやって欲しいなぁ」なんてTwitterで呟いたりした。そしたらその1ヶ月後ぐらいに「インストアライブとサイン会を4都市でやりまーす!」と告知が来た。願いが叶うのが早い。



 というわけで私の初サイン会は今年の1月17日だった。その時のiPhoneアプリ・ジャーナルを確認すると、緊張と闘うあまり「行きたくないな」とか残してあった(SNSに書けないことを書いて考えをまとめるのに意外と役に立っています)。手帳のフリーページにも装飾いっぱいで書き連ねてて、あらゆる手法でこの日の記憶を残しておこうとしていたのが分かる。我ながらかわいいと思う。

 そんな記憶も新しい中で今年2回目の「インストアライブとサイン会を5都市でやりまーす!」の告知。早いし1ヶ所増えている。ボーナスイベントが多いなぁ、このバンド(ありがとう)。なのでせっかくだし、1月にあったサイン会を振り返りつつ今回のサイン会の感想も綴ろうと思う。




 最新作『夜空に架かる虹』のインストアライブツアーは私が参加した仙台が最終地だった。そして亮介は全国各地訪れる場所でラジオ出演もこなしていた。これは前回と同じ。だからこそ私は少し心配していた。似たようなスケジュールで動いていた1月のサイン会で、彼は笑ってはいたけど疲労も滲んでいたのを憶えている。その時は札幌から仙台へ、まさかの新幹線で移動していたのもあるとは思うけど、どうしたってハードだ。当時のMCで「もし飛行機が飛ばないなら温泉でも入りに行こうかなとか思ってた笑」とか言うほどに。もちろんそれは冗談だったけど、今回は大丈夫かなぁ。そんなことを考えながらタワレコへ向かった。





 

 開場は18時15分だったので、18時前くらいに到着。既に会場入り口は賑わっていた。皆んな何かしらグッズを身に付けているし、ライブ会場で見たことがある人もいる。ちょっとしたお祭感。整理番号券を引いて、新宿フリーライブ告知のサイン入りポスターを撮って待っていると亮介のリハが始まった。前回はアコースティックギターだったけど今回はホワイトファルコンなんだ、と思いつつ、演奏される『月面のプール』を聴く。前回はスピッツの曲含む数曲をリハで演っていたけど今回はその1曲で終わった。そして開場が始まりインストアライブのスタート。




 先にセットリストを。



01. 天使の歌が聴こえる

02. 全治

03. スノードームの夜

04. マイ・モーターサイクル・ダイアリーズ

05. KILLER KILLER

06. 夜空に架かる虹

07. 理由なき反抗 (The Rebel Age)




 「遠く離れても 決して忘れないで」と歌う曲で始まったライブ。『天使の歌が聴こえる』が嫌いな人なんているのだろうか。そしてサビから始まる「君と出会ったそれだけで」と、弾き語りならではのアレンジがされた『全治』。一気に特別な気持ちにさせる、短いけど美しい曲。続くのはこの季節ならではの『スノードームの夜』。この曲は1月のインストアライブでも演っていた。きっと前日に札幌にいたのと、ここ東北でも本格的に雪が降り始めた数日だったこともあるのかも知れない。「東京でも雪は白いもんさ」の歌詞で改めて地域の差を感じてみたり。演奏後、その空気を察したのか亮介から、




「今日寒いっすね。……あれ?そうでも無い…?笑」

 



 恐らくお客さん皆んな東北、もしくは東北近郊から来てるであろう故に、この言葉に私含め無反応に近い「ん……?まあそうだね、寒い方なのかな…」みたいな感じだった。リアクション出来なくてごめんね亮介。雪に慣れてる人たちは寒さに少し鈍感なんだ。


 アルコール片手に「持ち込み禁止です笑」と笑っているのを見ていると、多少疲れてはいるかも知れないけど、ご機嫌だし心配は杞憂だったのかな、と安心する。ただマイクの高さ調節に手こずっていたり、譜面台から楽譜なのか歌詞なのかバラバラと落としたりしてるのを見ていると、酔っているだけなのか?と思わなくもない。そして拾い集めながら、




「ごめん、混乱中笑。……でも、ずっとそうだったのかも。混乱してるって言ってきただけだったのかも、アルバム14枚ずっと。…ってことで混乱してる曲を」




 そんな紹介で始まった『マイ・モーターサイクル・ダイアリーズ』。バイクに乗ってるような疾走感と「君が生きてる時代に間に合った」の一節が嬉しいお気に入り。私は特に「行け!行け!」が大好き。この曲でなら煽られるのもいいかな、と思える。そして「今なら分かるよ、芹って雑草じゃなかったんだってこと」と一部歌詞を変えて歌いクスッとさせられる(仙台は芹鍋が有名です)。その後、ふと店内を見回して、




「俺も(良い音楽をのことかな、と推測)まあ見つけるの好きなんだけど、見つけてもらえないこともあるわけですよね。明日もMUSIC JOURNEYっていうフェス出させてもらうんだけど。…あ、きっと今日ここにいる皆さんは(フラッドを)見つけてくれた人たちなんですよね、ありがとね。…でもまあ、俺がひとつだけ言えるのは、例え見つけられなくても、光ってるものは関係なくずっと光ってるってこと!その証拠に今日皆んなキラキラ光ってる!」




 そのまま『KILLER KILLER』へ。毎回最後の「飯食おう 何がいいと思う?」の言い方が今日はどんな感じなのかワクワクしている自分がいる。この日は穏やかな優しい問いかけになった。続く『夜空に架かる虹』も、今自分の手にしている音楽が間違いなくキラキラしてるという感触がある。今日この日来てた人たちはきっと武道館にもいるんだろうなぁ、と横目で見ながら聴いていた。




「じゃあ最後に皆んなで飛沫を飛ばして…。合唱ってそういうものですよね笑?もしインフルとかあっても、今日は皆んなで分け合おうよ、と笑」




 歌うのも躊躇しそうな煽りを受けて始まる最後の曲『理由なき反抗 (The Rebel Age)』 。一応、東北民らしく控えめに合唱して楽しくインストアライブは終わった。どうか誰もインフルとか罹ってませんように。




 そして始まる本日のもうひとつのメインイベント、サイン会。セッティングも完了し並んで順番を待つも、遠慮し合って誰も進まないので「佐々木くん逃げも隠れもしませーん!笑」と声が飛んだのが面白かった。皆んなそれぞれサインしてもらう物を持ってドキドキ、ワクワクしてる愛しい空間。きっと30分後には世界で一つの自分だけの宝物になっているはず。



 私は前回、亮介ソロ作品である『LEO』のレコードを持って行った。今回は『THE BLUE』のレコードを持って来た。実はレコードコレクションをただ見せびらかす為だけのインスタアカウントを持ってるくらいレコードが大好きなので、初めて行った前回のサイン会の時から絶対にサインしてもらう物はレコード!と決めていた。待ってる間に引換券とサインしてもらう物を確認してもらい、遂に私の番。




「わ!これヤバ!笑」




   レコードを手渡して開口一番、めちゃくちゃ良い反応をもらえてニッコリしてしまう。因みに前回のサイン会で『LEO』を渡した時も似たような反応をされた。内心「ヤバ!笑」の意味を考えそうになってハッとする。考えてる場合じゃない。私には幾つかミッションがある。




「あ、名前書いてもらえますか?」

「もちろん」

「出来れば漢字で…」




  これが前回に引き続く私のミッション。前回も漢字で書いてもらえたので、余程のことが無ければ断られないと信じている。


 なぜ漢字で名前を書いてもらいたいかというと、私の名前の由来が「綺麗な満月の夜に生まれたから」だから。お月様ソングをたくさん書いている亮介に、「月」が入っているこの名前を漢字で書いて欲しかったのだ。(※一応断っておくけど、これは本名。でもこの件について私は身バレもきちんと考慮して出してるので心配は無用です)

 サイン会がある度に賑わうSNSの皆んなの写真で、名前を書いてもらえる時があるのは把握していた。でも基本ローマ字で漢字は見かけなかったので、初めてのサイン会だった1月は不安の塊だった。めちゃくちゃ頭の中でシミュレーションをした。もし「いや漢字は…」とか言って渋られたら「簡単な字なんで!小学生でも書けるくらい簡単なんで!」とか言ってゴネようとすら考えていた。面倒臭いファンにならずに済んで本当に良かった。断らないでくれてありがとう。今回も嬉しいことにすんなり「いいよ」と言ってもらえた。




「いっすよ。漢字は?」

「えと、奈良県の〝奈〟に、お月様の〝月〟で」




 因みにこのやり取りは1月に既にシミュレーション済みなのでスラスラ言える。もはや再放送。ただ前回と違うのは、名前を書く際に私にも見えるように確認しながら書いてくれたこと。




「ナツキ、さん…」

「…はい」




 名前を呼ばれるイベントが唐突に発生して内心「?」という感じで返事をしてしまった。幸福に似た動揺と照れをじんわり実感しつつ、亮介のサインとブルースくんが描かれるのをぼんやり見ていた。ぼんやりしすぎて、描き終わる頃に再びハッ!とした。大好きなバンドのフロントマンを前にしているのに緊張感が足りない。




「あっ、後角祭めちゃくちゃ楽しかったです!」

「ほんと?良かった!」

「武道館も楽しみにしてます!」

「うん、ありがとう」




 予期していなかった喜びとぼんやりしていたことも相まって、大急ぎでこれは伝えなきゃ!と思っていたことを可能な限り短い文章で伝えた。本当はもっと言いたいこと、訊きたいことがある。「全作品レコード化して欲しい」とか「なんでPodcastの殆どのエピソード消えちゃったんですか…?(切実)」とか。

 実際全部伝える勢いで話していた人もいたし(素晴らしい!)、別に時間制限とかないんだから急がなくてもいいのになぁ、と今これを綴りながらプチ反省会をしてみたりする。いや、ごめん嘘かも。別に反省してない。これはこれで私らしくて良い。だって私のレコード、ほんの15分前より一層素敵になったから!



 何より亮介が終始微笑みながら接してくれたこと。それがとても嬉しかった。1月の時も真摯に応対してはいたけど、やっぱり疲労は感じたし笑顔がぎこちなかった。何処か温度差を感じるような、上の空のような。インタビューなどで詳らかになった今、この時期は思うように曲が仕上がらなくて悩みに悩んでたんだろうな、と分かる。だからと言って私はこの時だって蔑ろにされたとは1ミリも感じてないし、寧ろよくぞ地方各地でのインストアライブツアーを決めてくれた!と感謝している。亮介が頑張ってくれたから、再び今回のインストアライブとサイン会まで繋がったのだ。そして結果、私の宝物が一つから二つに増えた。




 今後また、このボーナスイベントなるインストライブツアーやサイン会が開催されるかは分からない。私も絶対参加出来るかは分からない。その時の亮介のモードも分からないし、もしかしたら他のメンバーもいるかも知れない。それでも「また行きたいな」と思えるイベントであり、自分の宝物がまたひとつ増える機会だと思うと凄くワクワクする。事実、私はこの写真を見る度に口角が上がるし、幸せな気持ちになる。






 他の人にはなんの価値が無くても、今手にしてるレコードと、その瞬間だからこそのライブと、交わした言葉や双方の想いが、私にとって唯一無二の宝物だから。






 ああ!これって水底にある可愛いだけの石で、だからこそそれがキラキラ光ってる、アレだ!!





♦︎ 武道館で聴きたい曲

『KILLER KILLER』

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